お出かけスポット

はしご酒2020.10.26

日ノ出町

日ノ出町の高架下に誕生した個性溢れるはしご酒スポット

日ノ出町フードホール

2020年3月、日ノ出町・黄金町駅間の高架下にオープンした複合飲食施設「日ノ出町フードホール」。「地域の大食堂」をコンセプトに、クラフトビールとラーメンのマリアージュを楽しむ店や横浜野菜を使ったデリカなど、個性的な4店舗が出店している。今後は新たにクラフトジンの蒸留所もオープン予定だ。いま日ノ出町で最も勢いのあるはしご酒スポット「日ノ出町フードホール」の楽しみ方を紹介。

しっぽ団 – CraftBeer & Sake、Ra-men & OshiSushi –

ラーメンとビール。この相性の良さを楽しむことができるのが、「しっぽ団 – CraftBeer & Sake、Ra-men & OshiSushi –」だ。上大岡にあるビール醸造所「Roto Brewery」の系列店で、こだわりのクラフトビールや日本酒を提供している。国産のクラフトビールを提供するお店が多い野毛に対し、海外のクラフトビールを数多く揃えることで差別化を図る。クラフトビールは樽がなくなり次第、新しい銘柄に入れ替わるため、訪れる度に新しいビールに出会うことができる。さらに、文字通り国のお酒である日本酒にもこだわっており、様々な土地の日本酒を取り揃えている。

煮干しラーメン

しっぽ団の定番メニューは、煮干しラーメン(750円)とボリューミーなエビまぜそば(850円)。ビールを飲みながら、軽くつまみを食べて、最後にラーメンで〆る。それを1つの店で完結させる町中華をリスペクトし、ビールとラーメンが持つ本来の相性の良さを楽しめるようメニューが作られている。今後は鶏白湯ラーメンなど、新しいメニューも増えていく予定。「このクラフトビールには、このラーメンが合うんじゃないか」と、訪れる度に違った組み合わせを楽しむことができるのが、お酒にもラーメンにもこだわるしっぽ団の魅力だ。

「しっぽ団こだわりの酒や、隣に新しくできるジン蒸留所のできたてのジンなど、フードホールでは、まずお酒全般を楽しんでもらえたらと思っています。ただ酔えれば良いという感覚ではなくて、色んなものを自分で選択し、味を知っていくということを楽しんでもらえたら嬉しいです」(しっぽ団オーナー/麻生さん)

高架下チキン 

野毛の名店「やきとりコッコ堂」系列店の高架下チキン。看板商品は、店名と同じ名前の「高架下チキン」だ。コッコ堂の焼き鳥と同じ信玄どりの丸鶏をぶつ切りにし、ハーブ、お酢、ニンニク、玉ねぎで味付けし、豪快に焼き上げている。ビニール手袋が手渡されるので、それを両手につけて、手づかみで豪快にチキンにかじりつくのがおすすめだ。通常ははおためしサイズとレギュラーサイズの2種類を販売しているが、事前予約制で1羽丸ごと、もしくはハーフサイズの高架下チキンも提供している。1人でお酒と共に味わうにはおためしサイズ、1人もしくは2人でお腹を満たすにはレギュラーサイズ、大人数でガッツリとチキンを楽しむには予約制の1羽まるごとサイズと、人数やお腹の加減に合わせてサイズを選ぶことができる。

高架下チキン

チキンだけでなく、ドリンクメニューも充実している。特におすすめなのが、季節ごとに旬なフルーツを使った手作りのジャムサワーだ(546円)。重たくなりがちな肉料理を、オリジナルの味付けとジャムサワーで、後味良く食べることができるのが高架下チキン流の楽しみ方。

「やはり4店舗揃っているのがフードホールの特徴。他の店舗さんも様々な特色があるので、色んなお店の食べ物をつまんで楽しんでいただけたらと思います」(高架下チキンオーナー/二宮さん)

Farm Deli & Bar by yokohama vegemate project

横浜市内で環境共生・自然循環型農業に取り組む農家たちのチーム「ヨコハマベジメイトプロジェクト」が手がける初めての直営店「Farm Deli & Bar by yokohama vegemate project」。無農薬・無化学肥料で育てられた安心安全の横浜野菜が、畑から直接お店へ届けられる。おすすめは、新鮮な横浜野菜の野菜デリ盛り合わせ(1,000円~)。地元の農家さんが丁寧に作った野菜の味をしっかりと堪能することができる。

デリ盛り合わせ

野菜デリ盛り合わせとあわせて楽しみたいのが、野菜やハーブ、フルーツを使った自家製ドリンク。オリジナルベジ・フルーツカクテルは600円~、ノンアルコールのオリジナルベジ・フルーツソーダは500円〜販売している。デリとオリジナルドリンクを一緒に味わうことで、より深く横浜野菜の魅力を感じることができる。その他にもオーガニックビールやナチュラルワインなど、ドリンクメニューもヘルシーなものが揃っている。ビーガン、ベジタリアン、ノンアルコールに対応したメニューがあるため、自分にあったお酒の席の楽しみ方ができるのが、Farm Deli & Barの魅力だ。

さらに、同じく日ノ出町・黄金町駅間の高架下にあるChair COFFEE ROASTERSとコラボしたヨガイベント、Tinys Yokohama Hinodechoを会場に、黄金町のレジデンスアーティストである三輪恭子さん、YADOKARIの伊藤幹太さんとコラボしたアートと食のイベントを開催するなど、地域との連携にも力を入れている。

西麻布角屋監修 ハイカラ酒場

最後に紹介するのは、西麻布の日本酒バル「角屋」が監修するハイカラ酒場。5種類のウイスキーを揃え、強炭酸を使用したこだわりのハイボールと唐揚げの専門店だ。はちみつレモンハイボール、ゆずみつハイボール、大人のジンジャーハイボール、逗子のジンジャーハイボールなど遊び心のあるメニューも用意されているので、飲み比べてお気に入りを見つけてみて。500円から楽しめるメガジョッキも人気。

唐揚げ(プレーン)4個 480円

もう1つの看板メニューである唐揚げは、国産の鶏もも肉にこだわり、化学肥料等を使わずに育てたブランド鶏のつくば鶏を使用している。肉が硬くなるのを防ぐため、漬け込みをせずオーダーごとにもみ込んでつくりあげるのが特徴。2度揚げをすることで、外はサクッと、中はジューシーな唐揚げに仕上がっている。人気の自家製タルタルソース、明太タルタルソース、和風おろしポン酢、パクチー油淋鶏、スパイシーパウダーなど、各100円でトッピングを追加することもできる。

「フードホールは席がたくさんあって、テラスもあるので、おこさま連れでも安心して過ごしていただけるのが特徴です。あとは野毛や都橋と違って、〆のラーメンまで1カ所にすべてが揃っているので、そういうところを楽しんでもらいたいなと思っています」(ハイカラ酒場/安原さん)

野毛とは一味違う、フードホールならではのはしご酒。日ノ出町を訪れた際にはぜひ一度、個性溢れる4店舗でのはしご酒を楽しんでほしい。

※記事内の価格は全て税別表記

取材・文/橋本彩香

スポット情報

日ノ出町フードホール

  2020年3月に京急線日ノ出町・黄金町駅間の高架下にオープンした4店舗が集まる複合飲食施設。2020年秋にはクラフトジンの蒸留所がオープン予定。
住所:〒231-0066 神奈川県横浜市中区日ノ出町1丁目53番先
HP:https://hinode-chofoodhall.com/